【2026-27年版】冬の北海道を車なしで|行き先別の移動手段

雪の積もった線路を千歳駅へ向かって走る、快速エアポート運用の789系電車 交通案内
快速エアポートとして千歳駅に近づく789系(2010年2月撮影)

「冬の北海道に行きたいけれど、雪道の運転はしたくない」。そんな人に向けて、JR・路線バス・空港連絡バス・定期観光バスだけで行ける冬の行き先と、各区間の乗り物・所要時間を一覧にしました。車なしでは行きにくい場所と、その代わりの手段も正直に書いています。

※所要時間・運行期間・便数は2026年10月13日に各社公式サイトで確認した値です。JRは公式の時刻検索で2026年12月16日(水)の日中を調べた値で、ダイヤ改正や天候で変わります。

結論:冬の北海道は「JRの駅+バス1本」の行き先なら車なしで回れる

  • 車なしで回りやすいのは、JRで着いて駅からバス1本で届く札幌・小樽・旭川(旭山動物園)・函館・登別温泉・定山渓温泉
  • 網走(流氷)は冬だけの季節運行バス(予約不要)、ニセコは予約制のスキーバスが移動の柱。旅程をその運行期間に合わせる
  • 積丹(神威岬)や道東の湖・峠は、冬は路線バスでの周遊が難しい。冬季限定の観光バスを使うか、季節を変える
  • 冬は運休・遅延が起こり得る。移動日の後ろに余白を作り、帰りの日は空港へ早めに

車なしの冬旅とは?運転しない旅の魅力

移動を列車とバスに任せれば、車窓の雪景色や、温泉のあとのお酒を楽しめるのが車なし旅の良さです。運転するかどうかの判断材料は「北海道の雪道運転ガイド」にまとめました。

行き先別の早見表:主な移動手段と所要時間

行き先 主な移動手段 所要時間の目安 冬の注意
札幌 新千歳空港からJR快速・特別快速「エアポート」 最速33〜37分 大雪の日は運転見合わせがあり得る
小樽 札幌からJR函館本線 34〜52分 快速エアポートは小樽発着の列車もある
旭川・旭山動物園 札幌からJR特急→旭川駅から路線バス 特急1時間25分+バス約40〜47分 冬期開園は11月11日から。10:30〜15:30
函館 札幌からJR特急北斗 3時間44分〜3時間59分 長距離なので遅れの影響が大きい
登別温泉 札幌からJR特急→登別駅から路線バス 特急1時間13〜18分+バス14〜21分 路線バスでSuica・Kitacaは使えない
定山渓温泉 札幌駅から予約制バス「かっぱライナー号」 約55分 予約は乗車日の1か月前〜前日17時
網走(流氷) 札幌からJR特急、または女満別空港から連絡バス 特急5時間15分〜5時間26分(直通)/空港から網走駅前26分 直通特急は1日2往復
ニセコ 新千歳空港・札幌からスキーバス(予約制) 2時間56分〜3時間41分(行き先で異なる) 運行は2026年12月12日〜2027年3月22日
JRは「JR北海道 乗換・運賃・時刻検索」(2026年12月16日の日中で検索)、バスは各社公式の時刻表・運行案内による(2026年10月13日確認)

JRのきっぷの得な買い方は「JR北海道のお得なきっぷ・フリーパス」で区間別に比べています。

おすすめの行き先7選:駅とバスで届く冬の北海道

札幌・小樽:空港から列車1本、街なかも公共交通で完結

新千歳空港駅から札幌駅までは特別快速が最速33分・快速が最速37分。日中(9〜16時)は特別快速1本・快速3本・区間快速2本の毎時6本で、区間快速は最速43分です(JR北海道「エアポート」案内)。小樽へは札幌からJRで34〜52分、札幌市内は地下鉄・市電で動けます。詳しくは「新千歳空港から札幌駅への行き方」「札幌市内の交通ガイド」へ。

雪の積もった線路を千歳駅へ向かって走る、快速エアポート運用の789系電車
快速エアポートとして千歳駅に近づく789系(2010年2月撮影/Photo: Tennen-Gas / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0)
屋根に雪が積もった冬の小樽駅のホームと、雪の線路に停まる列車
冬の小樽駅のホーム(2012年1月撮影/Photo: MIKI Yoshihito / Wikimedia Commons / CC BY 2.0)

旭川・旭山動物園:冬は11月11日から。バスか定期観光バスで

冬期開園は2026年が11月11日〜12月29日、2027年が1月2日〜4月7日で、10:30〜15:30(最終入園15:00)です(旭山動物園 開園カレンダー)。札幌から旭川は特急で1時間25分。旭川駅からは旭川電気軌道の41番・47番バスで、夏期ダイヤでは約40〜47分、大人片道670円です。冬期の時刻表は確認日時点で未掲載なので、出発前に旭川電気軌道の時刻表を確認してください。

雪煙を上げながら冬の苗穂駅を通過する特急カムイの789系1000番台
冬の苗穂駅を通過する函館本線の特急カムイ(789系1000番台・2026年2月撮影/Photo: スミス1919 / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)

乗り換えを避けたいなら、北海道中央バスの定期観光バス「冬の旭山動物園日帰りコース」があります。2026年11月11日〜2027年3月31日(12月30日〜1月1日は運休)、札幌駅9:00発・18:56着、動物園の見学は約3時間5分、大人6,900円(入園料込み)。前日18時までに予約が1件も無いと運休(一部コースは締切が早い)で、雪害などで高速道路が通行止めになった場合も運休です(北海道中央バス 定期観光バス)。

雪に覆われた冬の旭山動物園の園内を、東門前から正門方向へ見下ろした景色
冬の旭山動物園。東門前から正門方向を望む(2008年2月撮影/Photo: Yamaguchi Yoshiaki / Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0)

登別温泉:JRと路線バス、空港からは予約制の直行バス

札幌から登別駅までは特急で1時間13〜18分。登別駅前から登別温泉までは道南バスで14〜21分、大人片道450円で、時刻表では登別駅前発が1日25本です。この路線はKitaca・Suicaが使えないので小銭を用意しておくと安心です(道南バス)。空港からの直行バスは下のアクセス表へ。冬の温泉街の歩き方は「冬の登別地獄谷はどこまで歩ける?」へ。

雪の積もった道路に停まる緑と白の道南バスの路線バス
雪の中の道南バスの路線バス車両(2025年2月撮影/Photo: Bubblefish 49 / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)

定山渓温泉:札幌駅から予約制バスで約55分

じょうてつバスの「かっぱライナー号」は、2026年10月1日〜2027年3月31日の冬期は往路11便・復路11便。札幌駅発9:10〜16:00で、定山渓神社前まで約55分です。予約は乗車日の1か月前から前日17時までで、空席があれば予約なしでも乗れます(じょうてつバス かっぱライナー号/冬期の期間・増便はじょうてつバスのお知らせ)。空港からの直行バス(北都交通)は1日1往復で、2026年10月13日の確認時点では運行情報欄に「全便運休」と表示されていたため、札幌経由で組むのが無難です。

雪に覆われた川沿いにホテルや旅館が建ち並ぶ冬の定山渓温泉
冬の定山渓温泉の温泉街(2017年1月撮影/Photo: Selixshiraii / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)

函館:特急北斗で約4時間。着いたら市電

札幌から函館は特急北斗で3時間44分〜3時間59分。長距離なので移動日は移動中心に。飛行機・高速バスとの比較は「札幌から函館への行き方比較」、市電の使い方は「函館空港から函館市内への行き方」へ。

雪の積もった冬の函館駅のホームに停車中の特急北斗(キハ261系5000番台)
札幌駅から函館駅に到着した特急北斗(キハ261系5000番台・2026年2月撮影/Photo: スミス1919 / Wikimedia Commons / CC BY 4.0)

網走(流氷):冬だけのバスと列車を組み合わせる

札幌から網走へ直通する特急オホーツクは、検索日の時刻で札幌発・網走発とも1日2本。ほかは旭川で乗り継ぎです。女満別空港からは網走バスの連絡バスが到着便に合わせて発車し、網走駅前まで26分、砕氷船おーろらの運航中はのりばまで40分です(網走バス 女満別空港線)。

冬だけの足として、網走バスの路線バス「観光施設めぐり」冬期(2027年1月20日〜3月31日)は流氷砕氷船のりばや博物館網走監獄を結び、「知床エアポートライナー」冬期は2027年1月16日〜3月7日と案内されています(網走バス 季節運行)。JRの「流氷物語号」(網走〜知床斜里)は例年1月下旬〜3月上旬の運行で、2027年の運転日は未発表です(JR北海道 列車ガイド)。どの町に泊まると船に乗りやすいかは「流氷はどこに泊まる?拠点選び」で比べています。

雪のホームが海に面した北浜駅に停車中の臨時列車「流氷物語号」
北浜駅に停車中の知床斜里行き臨時列車「流氷物語号」(2019年2月撮影/Photo: Associate professor / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)

ニセコ:冬はスキーバス、JRは小樽で乗り換え

北海道中央バスのニセコスキーバスは2026年12月12日〜2027年3月22日の運行。新千歳空港からニセコアンヌプリまで往路2時間56分、ニセコひらふまで往路3時間33分、札幌駅からニセコひらふまで3時間06分で、予約は前日18時までです(北海道中央バス ニセコスキーバス)。JRなら札幌から小樽乗り換えで倶知安まで2時間07分〜2時間16分。エリアの全体像は「ニセコ観光ガイド」へ。

車なしでは行きにくい冬の行き先と、代わりの手段

積丹・神威岬:中央バスの路線は美国まで、その先は町のバス。先端への遊歩道も通行止め

積丹線の美国〜余別間は2023年9月30日で北海道中央バスの路線が廃止され、積丹町の生活交通バスに替わりました。一部の便は前日17時までの電話予約が必要です(積丹町 生活交通バス)。神威岬は改修工事のため2026年10月5日〜2027年4月上旬、「女人禁制の門」から先端までが通行止めと告知されています(積丹観光協会 お知らせ)。

代わりの手段:この冬は先端まで歩けないため、積丹は春以降に回し、冬は小樽など札幌近郊の海辺の街を選ぶのが現実的です。季節を変えるときの回り方は「積丹半島日帰りモデルコース」へ。

道東の湖と峠(摩周湖・屈斜路湖・阿寒湖・美幌峠・野付半島)

湖や峠が点在する道東は、冬に路線バスだけで回るのは難しいエリアです。冬季限定の「ひがし北海道エクスプレスバス」も、公式に「車では行きづらい冬の名所」をめぐるバスと紹介しています。2027年は1月29日〜2月28日の毎日運行(予定)で、網走・北見発で摩周湖・硫黄山・阿寒湖を回る3号などがあります。美幌峠を通る4号(釧路→網走→ウトロ)と野付半島に寄る5号(ウトロ→釧路)は「日程計画中」です。完全事前予約制・1路線1日1便です(ひがし北海道エクスプレスバス 2027冬)。

代わりの手段:運行日に合わせて道東の滞在日を決めるか、交通と宿がセットのツアーを検討します。どちらが合うかは「北海道旅行はツアーと個別手配どっちが得?」で条件別に整理しています。

モデルコース:車なしで回る冬の2泊3日

  • 1日目:新千歳空港 → JR快速エアポートで札幌(最速33〜37分)。市内観光、札幌泊
  • 2日目:札幌 → 特急で旭川(1時間25分)→ バスで旭山動物園(10:30〜15:30)→ 札幌へ戻って泊。定期観光バス(札幌駅9:00発)でも同じ1日に
  • 3日目:札幌 → JRで小樽(34〜52分)→ 小樽観光 → JRで新千歳空港へ

温泉派は1日目を登別温泉への直行に変え、2日目に特急で札幌へ。宿は駅やバス停から歩ける場所を選ぶと雪の日が楽です。宿の予約サイトの選び方は「北海道の宿・ホテル予約サイト比較」へ。

アクセス:空港から直行できるバスと、その条件

空港からの直行バスは本数が少ない・予約制・季節運行のものが多く、飛行機の時刻と合わせた確認が必要です。

区間 運行会社 所要時間 条件
新千歳空港→登別温泉 道南バス 1時間15分 完全予約制(始発の2時間前までWEB予約)。時刻表上は空港発1日3便
新千歳空港→定山渓温泉 北都交通 1時間37分〜1時間50分 1日1往復(空港発14:00)。確認日時点で運行情報欄が「全便運休」表示
新千歳空港→ニセコ 北海道中央バス 2時間56分〜3時間33分 2026年12月12日〜2027年3月22日。前日18時までに予約
女満別空港→網走駅前 網走バス 26分 到着便に合わせ、約10分後に発車
旭川空港→旭山動物園 旭川電気軌道 約35分 開園期間中の土日祝のみ(空港発9:55・14:55)。冬期も同じかは明記なし
各社公式サイトより(2026年10月13日確認)。登別温泉は道南バス、定山渓温泉は北都交通。新千歳空港発の一覧は新千歳空港 公式でも確認できる

空港別の行き方は「旭川空港からの行き方」「女満別空港からの行き方」へ。

季節・服装ガイド:運休・遅延への備え方

JR北海道は、2026年1月25日の札幌圏の記録的な豪雪で列車が長時間運転を見合わせ、新千歳空港で約7,000人が滞留した経緯を最終報告で公表しました。再発防止策として、間引き運転や最終列車の繰り上げは前日の夕方までに案内することなどを挙げています(JR北海道 最終報告(2026年7月31日))。

大雪で視界が白くかすむ札幌駅北側の道路と、雪をかぶった車の列
雪が降りしきる札幌駅北側の街なか(2009年2月撮影/Photo: aokomoriuta(青子守歌) / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0)
  • 前日の夕方に運行情報を見る:大雪の予報が出たら、JRとバス会社の運行情報を前日のうちに確認
  • 移動日の後ろに余白を作る:長距離移動のあとに時間指定の予定を詰め込まない
  • 帰りの日は空港へ早めに:飛行機の欠航への備えは「新千歳空港の冬の欠航と対処法」へ
  • 服装:駅やバス停で待つ時間を見込み、手袋・帽子・滑りにくい冬靴を。雪の時期は「北海道の雪はいつから?」で地点別に確認できます
青空の下、除雪された雪に囲まれた札幌市内のバス停の待合所
北海道中央バスの月寒東1-19停留所の待合所(札幌市・2014年2月撮影/Photo: Sinryow / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0)

FAQ

Q. 札幌から旭山動物園へ、車なしで日帰りできますか?

A. できます。特急で旭川まで1時間25分、旭川駅からバスで約40〜47分(夏期ダイヤ)です。乗り換えなしなら定期観光バス(札幌駅9:00発)もあります。

Q. 流氷物語号は2027年も走りますか?

A. JR北海道は「例年1月下旬〜3月上旬の期間限定運行」と案内していますが、2027年の運転日は2026年10月13日時点で発表されていません。

Q. 路線バスでSuicaなどの交通系ICカードは使えますか?

A. 路線によります。旭川駅〜旭山動物園のバスはAsaca・DoCARDのみで全国の交通系ICカードは不可、登別駅〜登別温泉のバスもKitaca・Suicaは使えません。現金も用意しましょう。

まとめ

  • 冬に車なしで回りやすいのは、JRの駅からバス1本で届く札幌・小樽・旭川・函館・登別温泉・定山渓温泉
  • 網走は冬だけの季節運行バス(予約不要)や観光列車、ニセコは予約制のスキーバスが移動の柱。運行期間に旅程を合わせる
  • 積丹・神威岬はこの冬は先端まで通行止め。道東の湖は冬季限定のエクスプレスバスの運行日に合わせる
  • 大雪の予報が出たら前日の夕方に運行情報を確認し、日程に余白を作る

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