札幌から函館への行き方|特急北斗・飛行機・高速バス徹底比較【2026年】

函館の街並みや函館山からの景観など「函館到着」を想起させる横位置写真 交通案内

札幌から函館までは約300km。北海道の中でも「特急・飛行機・高速バス・車」の4つの手段がどれも一長一短で拮抗する、めずらしい区間です。「一番速いのは?」「一番安いのは?」「乗り換えは必要?」——この記事では、それぞれの所要時間・料金・本数を公式情報ベースで比較し、あなたの条件に合った移動手段が3分で決まるようにまとめました。

函館の街並みや函館山からの景観など「函館到着」を想起させる横位置写真
この記事はこんな人向け
  • 札幌から函館へ移動する予定で、手段を比較して決めたい人
  • 時間・料金・快適さのどれを優先すべきか迷っている人
  • 特急・飛行機・高速バスの所要時間や本数、予約方法を知りたい人
  • 「新幹線で函館まで行けるの?」という疑問を解消したい人

【結論】速さなら飛行機、コスパなら高速バス、バランスなら特急北斗

札幌駅南口の駅前広場とJRタワー(移動の起点イメージ)

先に結論からお伝えします。札幌〜函館は、次の3軸で選ぶとほぼ迷いません。

  • とにかく速く着きたい → 飛行機(札幌・丘珠空港〜函館空港が飛行約40分)
  • 費用をとことん抑えたい → 高速バス(片道おおよそ2,890円〜/予約方法・乗車日で変動)
  • 乗り換えなしで景色も楽しみたい → 特急北斗(1本で直通、約3時間50分)
  • 道中も観光したい → 自家用車・レンタカー(大沼や洞爺方面に寄り道できる)

4手段の早見表(所要時間・料金の目安)

数値はいずれも下記本文で公式情報を確認したうえでの目安です。運賃は時期・予約方法・割引で変動します。

手段 所要時間の目安 片道料金の目安 1日の本数 乗り換え
特急北斗(JR) 約3時間50分 9,770円(通常・指定席)/えきねっと割引でおおむね6,000〜8,000円台(設定価格の範囲。実売はえきねっと申込画面で変動) 12往復 なし
飛行機(丘珠〜函館) 飛行約40分+空港アクセス 片道7,000円台〜(時期変動大) JAL(HAC運航)で1日7往復程度・増便期は最大8往復 空港での乗り継ぎ
高速はこだて号(バス) 約5時間55分(新千歳経由あり) おおよそ2,890〜5,990円(会社・予約方法・乗車日で変動) 4往復・昼行のみ なし
自家用車・レンタカー 高速約3時間20分+一般道 高速料金 普通車ETC 6,120円+燃料

迷ったらこう選ぶ:出張や弾丸日帰りは「飛行機」、青春18きっぷ的に安く行くなら「高速バス」、荷物が多くのんびり景色を楽しみたいなら「特急北斗」、途中の大沼や噴火湾も味わいたいなら「車」。

特急北斗:乗り換えなしで札幌〜函館を1本で結ぶ

特急北斗の車両(走行または停車中)

札幌〜函館を乗り換えなしで直通するのが、JR北海道の特急「北斗」です。「新幹線で函館まで行けるのでは?」と思う方も多いのですが、後述のとおり北海道新幹線は函館駅には乗り入れません。在来線特急の北斗こそが、札幌から函館駅まで乗り換えなしで行ける唯一の列車です。

所要時間・本数・料金

  • 所要時間:札幌〜函館 約3時間50分
  • 本数:上り・下り各12本(1日12往復)
  • 料金(通常期・大人):乗車券6,600円+指定席特急料金3,170円=合計9,770円
  • グリーン車:合計13,430円(大人)

ポイントは、特急北斗には自由席がなく、全車指定席だということ。「自由席でとりあえず乗る」ができないため、繁忙期はとくに事前の座席確保が重要になります。

指定席の予約方法とお得なきっぷ(えきねっと)

指定席はJR北海道の窓口・指定席券売機のほか、JR東日本・JR北海道のインターネット予約サービス「えきねっと」で予約できます。えきねっとの「特急トクだ値」(在来線チケットレス特急券)を使うと、札幌〜函館(新函館北斗)の区間で通常運賃より割引になります。割引後価格は割引率(15%・30%等)や設定期間によって変わり、おおむね6,000〜8,000円台が目安です。これはあくまで設定価格の範囲で、実際の販売額は予測乗車率や申し込みのタイミングによって変動するため、購入時にえきねっとの申込画面で確認してください。割引きっぷは席数・期間限定のため、日程が決まったら早めの予約が安心です。

車窓の見どころ(噴火湾・駒ヶ岳)

北斗の魅力は、移動時間そのものが観光になること。長万部を過ぎると内浦湾(噴火湾)沿いを走り、天気が良ければ車窓に海が広がります。函館が近づくと、秀麗な駒ヶ岳の姿も見どころ。約4時間を退屈させない景色が続きます。

飛行機:最速。ただし「空港アクセス込み」で考えるのがコツ

丘珠空港または函館空港の旅客機・ターミナル

「札幌〜函館の最速手段」は飛行機です。ただし、ここには大きな注意点があります。

就航路線は「丘珠〜函館」。新千歳〜函館の直通便はない

まず押さえておきたいのが、新千歳空港から函館空港への定期直通便はなく、札幌から飛行機で函館へ向かう場合は市街地に近い丘珠(おかだま)空港発の便を使うという点です。新千歳から函館へ空路で向かうルートは設定されていないため、「新千歳=丘珠」と取り違えないよう注意しましょう。

  • 路線:札幌(丘珠)空港 〜 函館空港
  • 運航:JAL(HAC=北海道エアシステムが運航する共同運航便)
  • 飛行時間:約40分
  • 本数:1日7往復程度(2026年7月時点の時刻表)。時期により増減し、増便期間は最大8往復(HAC公式による)。最新の便数はJAL公式時刻表で確認を

「ドアtoドア」の実質所要時間

飛行時間は約40分でも、実際には空港までの移動・保安検査・搭乗手続きが加わります。丘珠空港は札幌都心(札幌駅・大通)からバスで比較的近いのが利点ですが、それでも搭乗手続きの時間を含めると、ドアtoドアでは特急北斗と大きく変わらないケースもあります。「飛行時間=所要時間」ではない点に注意してください。函館空港に着いてからの市内アクセスは、函館空港から函館市内への行き方で詳しく解説しています。

なお、新千歳空港を使う旅程(本州から乗り継ぐ場合など)では、まず新千歳空港から札幌駅への行き方も参考にしてください。

運賃の目安・早割

丘珠〜函館の運賃は、JAL(HAC)で片道7,000円台〜が目安です。運賃は時期や予約のタイミングで大きく変動し、先得(早割)などの割引運賃も設定されています。具体的な金額は変動するため、最新額はJAL公式で確認してください。日程が固まっているなら早割の活用が基本です。

高速はこだて号:最安クラス。ただし「夜行便」はない

北海道の都市間高速バス車両

とにかく費用を抑えたいなら、高速バスが最有力です。札幌〜函館を結ぶ路線は「高速はこだて号」という名称で運行されています(架空の路線名ではなく、これが正式名称です)。

運行会社・所要時間・運賃

  • 路線名:高速はこだて号(予約制)
  • 運行会社:北海道中央バス・函館バスの共同運行
  • 所要時間:約5時間55分(新千歳空港を経由する便もあり)
  • 運賃(片道・大人):おおよそ2,890〜5,990円(会社・予約方法・乗車日で変動。ネット予約や早割が安い)
  • 本数:1日4往復

昼行便・夜行便の違い(※夜行便はありません)

高速はこだて号で注意したいのが、この路線に本格的な「夜行便(車中泊タイプ)」は設定されていないという点です。運行はすべて昼行便で、夕方発の最終便は函館側に夜遅く到着しますが、「夜通し走って宿代を浮かせる」使い方は基本的にできません。「夜行バスで移動=宿泊費節約」と考えていた方は、この点だけ勘違いしないようにしましょう。

予約方法と繁忙期の注意

高速はこだて号は全便予約制です。電話・窓口・インターネット・コンビニなどで予約・購入できます。お盆や連休は満席になりやすく、繁忙期は増便車(2号車以降)が運行される場合もありますが、基本ダイヤは1日4往復です。満席を避けるためにも、日程が決まったら早めの予約が安心です。なお、運行本数やダイヤは変わることがあるため、最新は北海道中央バス・函館バス各社公式で確認してください。

自家用車・レンタカー:途中も観光したいなら

道央自動車道など北海道の高速道路をドライブする風景

「移動そのものも旅にしたい」「途中の名所に寄りたい」なら、車移動が向いています。

高速道路ルートと所要時間・料金

  • ルート:道央自動車道 → 函館方面(大沼公園IC経由)
  • 距離・所要時間:札幌南IC〜大沼公園IC 約264.5km・高速走行で約3時間20分
  • 高速料金:普通車ETC 6,120円(札幌南IC〜大沼公園IC)
  • 函館市街まで:大沼公園ICから函館駅周辺まで、さらに一般道で約33km・約50分

高速料金はほかの手段に比べると割安ですが、これに燃料費や駐車場代が加わります。複数人での移動なら1人あたりのコストは下がり、荷物が多い旅にも強いのが車のメリットです。

途中の立ち寄り候補(大沼・噴火湾方面)

道中には見どころが点在します。函館の手前にある大沼国定公園は、駒ヶ岳を映す湖と散策路が人気のスポット。噴火湾沿いのドライブや、途中のサービスエリアでのご当地グルメも楽しめます。時間に余裕を持った計画にすると、移動が「途中下車の旅」になります。

比較表:所要時間・料金・本数・快適性を一目で

大沼公園と駒ヶ岳など道中の代表的な風景

4手段を横並びで整理すると、それぞれの得意分野がはっきりします(数値は本文で確認した目安)。

項目 特急北斗 飛行機(丘珠〜函館) 高速はこだて号
所要時間 約3時間50分 飛行約40分+空港アクセス 約5時間55分 高速約3時間20分+一般道
片道料金の目安 9,770円(割引で6,000〜8,000円台) 7,000円台〜 2,890〜5,990円 高速6,120円+燃料
1日の本数 12往復 7往復程度(増便期最大8) 4往復
乗り換え なし(直通) 空港での乗り継ぎ なし
快適性 ◎ 座って景色を満喫 ○ 速いが移動が多め ○ 3列シート等 ◎ 自由・寄り道可
向いている人 バランス重視 とにかく速く 安さ最優先 途中も観光

こう選べばOK|シーン別の判断基準

旅行の計画・選択を連想させるイメージ(時刻表・地図など)

とにかく速く着きたい → 飛行機(丘珠〜函館)

飛行時間は約40分と圧倒的。丘珠空港が札幌都心に近いのも強みです。ただし新千歳発の直通便はないため、丘珠空港を使う前提で考えましょう。

費用を抑えたい → 高速はこだて号

片道2,890円〜(会社・予約方法・乗車日で変動)という安さが魅力。時間はかかりますが、予約制で座席は確保されます。「夜行便で宿代節約」はできない点だけ注意。

乗り換えなし・景色も楽しむ → 特急北斗

全席指定で確実に座れ、噴火湾や駒ヶ岳の車窓を約4時間楽しめます。荷物が多い人・移動中に休みたい人にも◎。

途中も観光したい → レンタカー・自家用車

大沼や噴火湾に寄り道でき、複数人ならコスパも良好。運転の負担と駐車・燃料コストを見込んでおきましょう。

よくある質問(FAQ)

新函館北斗駅または北海道新幹線車両

Q. 新幹線で札幌から函館まで直通できる?
いいえ。北海道新幹線は函館駅には乗り入れません。新幹線が停まるのは函館市中心部から離れた「新函館北斗駅」で、そこから函館駅までは在来線の快速「はこだてライナー」などに乗り換える必要があります(新函館北斗〜函館は約15〜22分・運賃470円)。また、そもそも札幌〜新函館北斗の新幹線区間は現在開業していません(札幌延伸は工事中)。現時点で札幌から函館駅へ鉄道で行くなら、乗り換えなしの特急北斗が基本です。

Q. 一番安いのはどれ?
高速はこだて号(高速バス)が最安クラスで、片道おおよそ2,890〜5,990円です(会社・予約方法・乗車日で変動)。特急北斗もえきねっとの割引きっぷを使えばかなり抑えられます。

Q. 予約はいつすべき?繁忙期は?
お盆・連休は各手段とも混み合います。特急北斗は全席指定のため座席確保が必須、高速バスも全便予約制です。飛行機は早割ほど安いので、日程が決まり次第の予約が鉄則です。

Q. 荷物が多い・子連れならどれが楽?
乗り換えのない特急北斗が総合的に楽です。座席が広く、車内を移動でき、トイレも近い。飛行機は速い反面、空港での移動と手続きが子連れには負担になりがちです。函館到着後の市内移動は函館空港から函館市内への行き方も参考にしてください。

まとめ

函館の夜景や元町など旅の締めくくりを想起させる風景

札幌〜函館は、4手段がそれぞれに強みを持つ拮抗区間です。

  • 速さの飛行機(丘珠〜函館・飛行約40分/新千歳直通便はなし)
  • 安さの高速はこだて号(片道2,890円〜/夜行便はなし)
  • バランスの特急北斗(乗り換えなし約3時間50分・全席指定)
  • 自由度の車(大沼など寄り道◎)

「速さ・安さ・快適さ」のどれを優先するかを決めれば、選ぶべき手段は自然に絞られます。函館に着いたら、まずは定番の函館観光モデルコースで1泊2日の回り方をチェック。夜は世界的にも有名な函館夜景、食事は函館ラーメンも外せません(北海道ラーメン完全ガイドで三大ラーメンを食べ比べ)。移動手段が決まったら、あとは現地の予定を組むだけです。

函館の宿は、朝市・元町エリアや湯の川温泉など立地で選ぶのがおすすめ。到着時刻に合わせて、駅近やチェックインしやすい宿を早めに押さえておくと安心です。

画像クレジット

本文の写真は Wikimedia Commons の再利用可能ライセンス画像です(CC BY / CC BY-SA / パブリックドメイン、いずれも商用利用可)。

  • 函館・八幡坂の街並み: © 663highland / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
  • 特急北斗(キハ281系): © MaedaAkihiko / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
  • 函館空港に到着する旅客機: © heriheri / CC BY 3.0(Wikimedia Commons)
  • 道南バス「高速白鳥号」: © Mt.Asahidake / CC BY 4.0(Wikimedia Commons)
  • 大沼と駒ヶ岳: © jonny-mt / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)
  • 新函館北斗駅: © MaedaAkihiko / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
  • 函館山からの夜景: © MaedaAkihiko / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
  • 札幌駅前とJRタワー: © 663highland / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)
  • 道央自動車道(恵庭付近): © Sinryow / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)
  • 旭川駅の発車標: © MaedaAkihiko / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
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