「冬の登別地獄谷は雪で歩けないのでは?」「大湯沼や天然足湯まで行けるの?」。冬の登別旅行を計画するときに一番迷うのがここです。先に答えると、冬でも登別地獄谷は見学でき、大湯沼川天然足湯にも入口を選べば行けます。一方で、大湯沼の駐車場とそこへ向かう道路は冬期間閉鎖されるため、夏と同じ周り方はできません。
本記事は、登別国際観光コンベンション協会(登別の観光協会)と、駐車場を管理する自然公園財団 登別支部の公式ページだけをもとに、「冬にどこまで歩けるか」「何分見ておけばいいか」を整理しました(2026年9月29日確認)。

結論:冬に見られるのは「地獄谷」と「天然足湯」まで(早見表)
| スポット | 冬の扱い | 根拠(公式) |
|---|---|---|
| 登別地獄谷(展望台) | 見学できる。入場料なし・24時間見学可 | 協会のお知らせ(2023年12月27日時点)/自然公園財団のFAQ |
| 大湯沼川天然足湯 | 行ける。ただし入口は石水亭側のみ | 協会のお知らせ(2023年12月27日時点) |
| 大湯沼 | 大湯沼駐車場が冬期間(11月下旬〜翌年4月下旬)道路通行止めのため閉鎖。車では近づけない | 自然公園財団 登別支部 |
| 奥の湯・日和山 | 最寄りの駐車場が大湯沼駐車場で、冬季閉鎖と案内されている | 協会のスポット案内 |
| 倶多楽湖 | 冬の通行可否は協会・財団のページに記載なし。道路情報で要確認 | ― |
ポイントは2つです。①冬の見学は「地獄谷+天然足湯」の2か所に絞る、②足湯へは大湯沼側からではなく石水亭側の入口から入る。この前提で組めば、冬でも30〜60分ほどで地獄谷周辺を楽しめます。

なお、協会のお知らせ欄で冬季通行止めについての告知が確認できるのは2023年12月27日付の「地獄谷周辺遊歩道の冬季通行止めについて」です。その後の2024-25・2025-26シーズンには同種の告知は出ておらず、2026年9月29日時点でもこれが最新の告知です。告知には「今後も積雪や凍結状況により変わることもあります」と書かれているので、出発前にお知らせ欄を1回見ておくのが確実です。
登別地獄谷とは?冬に行く魅力
登別地獄谷は、日和山の噴火活動でできた直径約450m・面積約11haの爆裂火口跡です。煮えたぎる景色が「鬼の棲む地獄」の名の由来です。ここから1日約1万トンの温泉が湧き、温泉街のホテル・旅館に送られています(協会のスポット案内)。
冬に行く魅力は、なんといっても雪の白と噴気の白、むき出しの赤茶けた山肌のコントラストです。空気が冷たい日ほど湯気は白く濃く見えやすく、夏とはまったく違う迫力があります。しかも入場料はかからず、自然公園財団のFAQによれば地獄谷は24時間いつでも無料で見学でき、夜間は一部がライトアップされ、地獄谷展望台から鉄泉池までの遊歩道にはフットライトが点灯します(自然公園財団 登別支部)。泊まれば夕食後に夜の地獄谷も見に行けます。

冬に見られるスポット・見られないスポット
地獄谷展望台(冬も見学できる)
地獄谷観光の中心です。財団のFAQでは、各駐車場から地獄谷展望台までは徒歩3〜5分。協会の案内では、パークサービスセンターから展望台まで車椅子用のスロープ(勾配最大8%)が設置されています。冬は雪や凍結があるので、スロープでも足元に注意してください。

鉄泉池へ向かう遊歩道(冬の通行範囲は現地表示に従う)
鉄泉池は地獄谷のほぼ中央にある小さな間欠泉で、途中の木道から湯の川を見ながら歩けます(協会のスポット案内)。冬季の告知は「登別地獄谷は見学できる」と書いていますが、谷の中の遊歩道をどこまで歩けるかまでは書かれていません。現地にロープや通行止めの表示があれば、そこから先へは進まないでください。


大湯沼川天然足湯(冬は石水亭側の入口から)
大湯沼から流れ出た温泉の川で足湯ができる、登別らしい無料スポットです。大湯沼川探勝歩道の大正地獄のすぐ近くにあります(協会のスポット案内)。足湯には「石水亭側の足湯入口」と「大湯沼側の入り口」がありますが、冬季の告知では石水亭側の足湯入口からのみ通行可能とされています。つまり、夏のように大湯沼から歩道を下って足湯に寄る周り方は、冬はできないと考えてください。

大湯沼(冬は駐車場と道路が閉鎖)
周囲約1kmのひょうたん型の沼で、沼底では約130℃の硫黄泉が噴き出し、表面も約40〜50℃あります(協会のスポット案内)。ただし自然公園財団は、大湯沼駐車場は冬期間中(11月下旬〜翌年4月下旬)、道路通行止めのため閉鎖すると案内しています。冬季の告知でも、見学できる主なスポットに大湯沼は挙がっていません。大湯沼をじっくり見たいなら、この閉鎖期間を外した旅程で計画するのが確実です。

奥の湯・日和山(冬は最寄り駐車場が閉鎖)
奥の湯は日和山の爆裂火口跡の一部で、表面温度約75〜85℃の沼から灰黒色の硫黄泉が噴き出します。日和山は今も白煙を上げる標高377mの活火山です。協会のスポット案内では、どちらも駐車場が「大湯沼駐車場(冬季閉鎖)」と書かれており、冬は大湯沼と同じく車で立ち寄る前提が崩れます。
倶多楽湖・扇形展望台(冬の可否は要確認)
周囲約8kmの透明度の高いカルデラ湖で、協会の車のモデルコースの定番です。ただし冬の通行可否は協会・財団のページに記載がありません。冬に行くなら出発前に道路情報を確認してください。
所要時間の目安:協会のモデルコースを冬向けに読み替える
協会は登別温泉のモデルコースを「30分・60分・120分・180分」の4段階で公開しています。このうち地獄谷周辺に関わるものは次のとおりです(協会のモデルコース)。
| 公式コース | 移動 | 中身(公式の記載) | 冬に使えるか |
|---|---|---|---|
| ぶらり自然満喫、散策コース(30分) | 徒歩 | 登別地獄谷(滞在20分) | そのまま使える。冬の基本形 |
| 文学を学ぶ散策路コース(60分) | 徒歩 | 題目石→鉈作観音像→薬師如来堂→鉄泉池→高浜虚子の句碑→栗林加寿子の歌碑。天然足湯で癒される散策路 | 冬は足湯の入口が限られるため、同じ順路で歩けるとは限らない |
| 地獄谷・倶多楽湖コース(60分) | 車 | 日和山(20分)→車20分→倶多楽湖 扇形展望台(20分) | 日和山の駐車場が冬季閉鎖。夏向け |
| 地獄満喫コース(120分) | 車 | 大湯沼(30分)→車10分→倶多楽湖 扇形展望台(30分)→車20分→新登別大橋(30分) | 大湯沼駐車場が冬季閉鎖。夏向け |
冬の目安は次のとおりです。
- 地獄谷だけ見る:30分前後。協会の30分コースそのもの。チェックイン前や夕食前の散歩にちょうどいい長さです
- 地獄谷+天然足湯:60分前後を見ておく。足湯は石水亭側の入口から往復する形になるので、足を拭く時間と雪道のペースダウンを含めて余裕を持たせます(冬のこの組み合わせの所要時間を示した公式の数字はないため、ここは目安です)
- 大湯沼・倶多楽湖まで回る「地獄満喫」型は、冬は組めません。見たいなら季節を変えるのが正解です

冬の登別は、観光の時間が短く済むぶん宿で過ごす時間の比重が大きくなる旅先です。宿選びで迷ったら、泉質ごとにどの宿で入れるかをまとめた登別温泉は泉質で宿を選ぶ(主要6軒の早見表)が参考になります。泉質の数が多い大型旅館に絞っているなら、料金の目安と予約サイトの見比べ方をまとめた第一滝本館の予約ガイドもどうぞ。雪を眺めながら入れる露天を重視するなら、北海道の雪見露天(5つの温泉地の比較)で登別の特徴を他の温泉地と比べられます。
アクセス:登別温泉までの行き方と冬の駐車場
登別温泉までの行き方は、協会の交通アクセスとFAQ(アクセス)に目安が載っています。
| 出発地 | 手段 | 所要時間の目安(協会の記載) |
|---|---|---|
| 札幌 | JR特急(北斗・すずらん)で登別駅→道南バス | 特急で約1時間10分+バス約15分 |
| 札幌 | 高速バス(高速おんせん号・要予約) | 約1時間40〜45分(道南バスの時刻表による。協会の案内では約1時間20分) |
| 新千歳空港 | JR快速で南千歳駅→特急で登別駅→道南バス | 約3分+約40分+約15分 |
| 新千歳空港 | 高速バス(高速登別温泉エアポート号・要予約) | 約1時間 |
| 新千歳空港 | 車(道央道・登別東IC経由) | 約1時間 |
バスは便数や予約の要否が変わることがあるので、乗る便は道南バスの都市間高速バス時刻表で確認してください。温泉街に着いたら、地獄谷までは協会の30分コースが徒歩で組まれているとおり、歩いて往復できる距離です。
車で行く場合、地獄谷駐車場は冬も利用できます。財団の案内では乗用車500円(二輪車200円)で、料金を徴収するのは毎日午前8時〜午後5時(夏は午後5時30分)頃まで、それ以外の時間は無料で開放されています。夏は同じ料金で大湯沼駐車場も1回ずつ使えますが、協会の案内にあるとおりこの共通利用は冬期を除く扱いです。雪道の運転に不安があるなら、公共交通で回る選択肢も含めて冬の北海道レンタカーの判断ポイントを先に読んでおくと安心です。
冬の服装と持ち物
散策は1時間程度でも、屋外で立ち止まる時間が長いので体は冷えます。

- 靴:滑りにくい靴底の防水ブーツ。踏み固められた雪や凍結で坂が滑りやすくなるので、簡易の滑り止めがあると心強いです
- 防寒:フード付きのコート・手袋・帽子。風のある日は体感温度が大きく下がります
- 天然足湯に入るならタオルと替えの靴下。濡れた足のまま雪道を歩くと一気に冷えます
- 夜に行くなら小さなライト。足元を自分で照らせると安心です
出発前に確認したい「臨時閉鎖」
地獄谷や遊歩道は工事やイベントで臨時に閉鎖されることがあり、協会のお知らせ欄で告知されます。過去の例です(協会のお知らせ)。
- 2026年9月28日 9:00〜13:00:温泉供給管の修繕のため大湯沼川探勝歩道が通行止め。この間は天然足湯へ行けない
- 2025年1月27日〜30日の18時〜21時:有料イベント開催のため地獄谷を閉鎖
- 2024年2月2日・3日の15:00〜18:30:イベントのため地獄谷の入場・見学ができない
冬にもイベントによる閉鎖の例があるので、夜の地獄谷を楽しみにしている人は日程が決まったらお知らせ欄を見ておきましょう。
よくある質問
Q. 冬でも登別地獄谷は見られますか?
A. 見られます。協会の冬季の告知(2023年12月27日時点)で、見学できる主な観光スポットとして登別地獄谷と大湯沼川天然足湯が挙げられています。入場料はなく、財団のFAQでは24時間いつでも見学できると案内されています。
Q. 冬に大湯沼へは行けますか?
A. 車では行けません。自然公園財団は、大湯沼駐車場を冬期間中(11月下旬〜翌年4月下旬)、道路通行止めのため閉鎖すると案内しています。協会の冬季の告知でも、見学できるスポットに大湯沼は入っていません。
Q. 冬の天然足湯にはどこから入ればいいですか?
A. 石水亭側の足湯入口からです。協会の冬季の告知では、天然足湯へは石水亭側の足湯入口からのみ通行できるとされています。大湯沼側から歩道を下るルートは冬は使えません。
Q. 冬季の通行止めはいつから始まりますか?
A. 遊歩道の開始日は公式に示されていません。公式で確認できるのは、大湯沼駐車場の閉鎖期間が「11月下旬〜翌年4月下旬」であることと、協会の告知が「12月27日現在」の状況として出されたことです。2023年12月以降、同種の告知は出ていません(2026年9月29日時点)。11月以降の旅行は協会のお知らせ欄を確認し、告知がなければ現地の表示に従ってください。
まとめ:冬の地獄谷は「2か所に絞って、宿で温まる」
- 冬に見学できるのは登別地獄谷と大湯沼川天然足湯(協会の告知・2023年12月27日時点)
- 天然足湯へは石水亭側の入口からのみ。大湯沼側からは入れない(2023年12月の告知時点)
- 大湯沼駐車場は11月下旬〜翌年4月下旬に閉鎖。大湯沼・奥の湯・日和山を見たいなら季節を変える
- 所要時間は地獄谷だけなら30分前後、足湯まで足すなら60分前後(筆者の目安)
- 冬季の告知は2023年12月27日付が最新(2026年9月29日時点)。出発前に協会のお知らせ欄を確認する
本記事の情報は2026年9月29日に、一般社団法人 登別国際観光コンベンション協会のお知らせ・スポット案内・モデルコース・交通アクセスと、自然公園財団 登別支部の駐車場案内を確認して作成しています。通行止めの範囲や期間は積雪・凍結の状況で変わることがあります。最新の状況は各公式サイトでご確認ください。


