12月の北海道でスキーをしたい。でも「12月はまだ雪が少ないのでは」「年末年始に行って滑れなかったらどうしよう」と迷って、宿を取れずにいる人は多いはずです。
この記事では、気象庁の積雪の平年値(1991〜2020年の平均)をスキー場のある町ごとに10日単位で並べた表と、各スキー場公式の2026-27シーズンのオープン予定の2つで、その迷いを数字で判断します。
※積雪・気温の数値は気象庁「過去の気象データ検索」の平年値ページ、オープン予定は各スキー場の公式サイトを、いずれも2026年9月30日に確認したものです。予定は積雪状況で変わるため、出発前に必ず公式の最新情報を見てください。
結論:年末年始はどのエリアも平年なら雪あり、12月上旬はエリアで差が大きい

写真:Shashank Brahmavar(Pexels)
- 年末年始(12月下旬)は、平年並みの雪ならどのエリアでも積雪がある時期です。12月下旬の最深積雪の平年値は、倶知安(ニセコ)98cm、喜茂別(ルスツの隣町)79cm、赤井川(キロロ)77cm、占冠(トマム)47cm、札幌45cm、富良野43cmでした
- 12月上旬はエリアの差が大きい。同じ旬の平年値は倶知安49cmに対し、富良野24cm、占冠22cm、札幌19cm、新得(サホロ)15cmです。町の観測値で見るかぎり、ニセコ・ルスツ・キロロのある後志(しりべし)側のほうが雪の積もり方が早い傾向があります
- 2026-27シーズンのオープン予定は、札幌国際11月20日、サッポロテイネ11月21日、ニセコ東急 グラン・ヒラフ・ルスツ・富良野が11月28日、トマムが12月1日(いずれも公式発表。9月30日時点)
- ただし「オープン日=全コースが滑れる日」ではありません。各スキー場はオープン日とは別に、コースごとの開閉状況やナイターの開始日を告知しています。詳しくは後半で公式の書き方を紹介します
平年値は30年間の平均で、その年の雪を約束するものではありません。基準を知ったうえで、キャンセル規定に余裕のある予約を組むのが現実的です。年末年始の宿とツアーをいつ押さえるかは、年末年始の北海道旅行はいつ予約?宿とツアーの逆算ガイドで時期ごとに整理しています。
12月の北海道の雪とは?気象庁の平年値で見る積もり方

写真:Maxine Xin(Pexels)
平年値を並べると、エリアによって雪の積もるスピードはかなり違います。スキー場のある町、またはその隣の町にある気象庁の観測点を8か所選びました。
旬ごとの最深積雪(平年値)
11月下旬から1月上旬まで、10日ごとの「最深積雪」の平年値です。最深積雪は、その期間でいちばん深かった積雪の深さのことです。
| 観測点(標高) | 近くのスキー場 | 11月下旬 | 12月上旬 | 12月中旬 | 12月下旬 | 1月上旬 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 倶知安(176m) | ニセコ東急 グラン・ヒラフほかニセコエリア | 29cm | 49cm | 79cm | 98cm | 121cm |
| 喜茂別(264m) | ルスツ(隣の留寿都村) | 24cm | 37cm | 59cm | 79cm | 95cm |
| 赤井川(148m) | キロロ | 22cm | 37cm | 57cm | 77cm | 95cm |
| 札幌(17m) | サッポロテイネ・札幌国際 | 11cm | 19cm | 30cm | 45cm | 53cm |
| 旭川(120m) | カムイスキーリンクス | 24cm | 31cm | 45cm | 56cm | 61cm |
| 富良野(174m) | 富良野スキー場 | 19cm | 24cm | 36cm | 43cm | 50cm |
| 占冠(332m) | 星野リゾート トマム | 16cm | 22cm | 33cm | 47cm | 56cm |
| 新得(178m) | サホロ | 8cm | 15cm | 27cm | 34cm | 40cm |
出典:気象庁「過去の気象データ検索」平年値(旬ごとの値)。統計期間1991〜2020年。標高は気象庁の観測点一覧による。2026年9月30日取得。
倶知安は12月上旬で約50cm、年末には1m近くに達します。富良野・占冠・新得は12月上旬が15〜24cmで、年末にかけて30〜40cm台まで増える形です。
12月と1月の比較(月の平年値)
月単位の平年値です。「積雪20cm以上・50cm以上の日数」を見ると、12月のうち何日しっかり雪があるかがわかります。
| 観測点 | 12月の最深積雪 | 1月の最深積雪 | 12月の積雪20cm以上の日数 | 12月の積雪50cm以上の日数 | 12月の降雪量合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 倶知安 | 99cm | 155cm | 26.3日 | 17.2日 | 253cm |
| 喜茂別 | 79cm | 118cm | 25.0日 | 11.9日 | 244cm |
| 赤井川 | 78cm | 126cm | 23.6日 | 11.2日 | 243cm |
| 札幌 | 47cm | 76cm | 12.6日 | 2.9日 | 113cm |
| 旭川 | 58cm | 72cm | 22.7日 | 5.0日 | 158cm |
| 富良野 | 46cm | 64cm | 19.1日 | 2.2日 | 159cm |
| 占冠 | 48cm | 72cm | 18.5日 | 2.4日 | 165cm |
| 新得 | 37cm | 58cm | 10.2日 | 1.0日 | 107cm |
出典:気象庁「過去の気象データ検索」平年値(年・月ごとの値)詳細(雪)。統計期間1991〜2020年。2026年9月30日取得。
12月に「積雪50cm以上」の日が半月を超えるのは、8地点のうち倶知安だけです。富良野・占冠・札幌は2〜3日で、12月の雪はまだ「積もり始め」の段階だと読めます。1月になるとどの地点も最深積雪が大きく伸びるので、雪の量を最優先するなら1月以降、12月に行くなら後志側が有利というのが平年値からの読み方です。
この表を読むときの注意:観測点はゲレンデではない

写真:T DMY / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons
ここに並べた数値は、スキー場のゲレンデではなく、ふもとの町にある気象庁の観測点の値です。標高もゲレンデとは違うので、ゲレンデの積雪とは一致しません。あくまで「エリアごとの積もり方の差」と「時期による変化」を比べる物差しとして使ってください。
スキー場が自分で積雪を公開している例もあります。ニセコ東急 グラン・ヒラフの公式サイトは、12月の「最大ゲレンデ積雪量」を山麓75cm・山頂210cm(2020-21〜2025-26シーズンの平均)と掲載しています。同じスキー場でも、山麓と山頂でこれだけ差があるということです。
おすすめスキー場と2026-27シーズンのオープン予定
主なスキー場の公式サイトを2026年9月30日に確認した結果です。公式に日付が無いものは「未発表」としています。
| スキー場 | 2026-27の営業開始(公式) | 公式にある補足 |
|---|---|---|
| 札幌国際スキー場 | 11月20日(金)予定 | 全日9:00〜17:00。スノーエスカレーターの運行は12月下旬開始予定 |
| サッポロテイネ | 11月21日予定 | ― |
| ニセコ東急 グラン・ヒラフ | 11月28日予定 | ナイターは12月12日から(予定) |
| ルスツリゾート | 11月28日(土)予定 | 12月18日までは「初滑りシーズン」 |
| 富良野スキー場 | 11月28日(土)予定 | ― |
| 星野リゾート トマム | 12月1日 | 営業期間は2027年4月5日まで |
| キロロ | 未発表(2026年9月30日確認) | リフト券のWEB販売は9月1日開始 |
| サホロ | 未発表(2026年9月30日確認) | スキー場ページは前シーズンの営業期間のまま。ホテルの冬季宿泊プラン(12/1〜3/31・リフト券付きあり)は販売中 |
| カムイスキーリンクス | 未発表(2026年9月30日確認) | 公式トップの営業予定期間は前シーズンのまま |
| ニセコビレッジ | 未発表(2026年9月30日確認) | 2026年4月13日から索道施設の建替え工事を実施と告知 |
ニセコ東急 グラン・ヒラフ(倶知安町)

写真:Wakimasa / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
公式サイトの2026-2027シーズン営業情報では、スキー場の営業期間が2026年11月28日〜2027年5月5日(予定)、ナイター営業期間が2026年12月12日〜2027年3月22日(予定)です。あわせて「※オープン日程は積雪状況により前後する場合がございます。」と書かれています。
公式は「オープン〜12月中旬」をアーリーシーズンとし、「冬期休暇前は比較的空いて」いる時期と紹介しています。倶知安の平年値は12月中旬に79cmで、12月に行くなら第一候補になりやすいエリアです。
ルスツリゾート(留寿都村)

写真:BATACHAN / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
公式のゴンドラ・リフト券ページでは、シーズンを細かく分けています。初滑りシーズン①が2026年11月28日(土)予定〜12月11日、初滑りシーズン②が12月12日〜18日、レギュラーシーズンが12月19日からです。初滑りシーズンは1日券が別料金で、窓口販売のみと案内されています。ナイターは「2026/12月中旬頃」からで、「コースの積雪量や状況により変動する場合があります」との注記があります。
キロロ(赤井川村)

写真:SnowHoliday / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
公式サイトでは26-27シーズンのWEB販売が9月1日に始まっていますが、営業開始日は9月30日時点で出ていません。赤井川の平年値は喜茂別とほぼ同じ推移で、12月下旬に77cmです。
サッポロテイネ・札幌国際スキー場(札幌市)

写真:MIKI Yoshihito / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
札幌市内の2つは、今回確認した中でオープンがいちばん早い組です。サッポロテイネは「2026年11月21日オープン予定!」と告知しています。札幌国際スキー場は通常期間を「2026年11月20日(金)オープン予定〜2027年3月31日(水)」とし、12月31日と1月1日は15時までの営業と書いています。
気象庁の「札幌」は市街地(標高17m)の観測点で、山の上のこの2つとは条件がまったく違う点に注意してください。
富良野スキー場(富良野市)

写真:wakimasa / パブリックドメイン / Wikimedia Commons
公式サイトは「2026-2027シーズンの営業開始は11月28日(土)を予定しております。」と案内しています。前シーズンの営業期間は2025年11月29日〜2026年5月6日でした。富良野の平年値は12月上旬24cm・下旬43cmと、後志側よりゆっくり積もるエリアです。
星野リゾート トマム(占冠村)

写真:Masahiro TAKAGI / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
公式サイトは2026年8月3日に26/27年ウィンターシーズンの営業情報を公開し、トマム スキー場の営業期間を2026年12月1日〜2027年4月5日としています。氷の街「アイスヴィレッジ」は2026年12月20日〜2027年3月10日(予定)で、年末年始はスキーと合わせて楽しめる時期にあたります。
ゲレンデ直結の宿を比べたい人は、北海道のゲレンデ直結ホテル5選と予約開始の逆算ガイドで、ニセコビレッジ・ルスツ・トマム・富良野・サホロの宿を公式の記載をもとに比べています。
「オープン=全面滑走ではない」公式の告知の読み方

写真:MIKI Yoshihito / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
「11月28日オープン」と聞くと、その日から全コースが滑れるように感じます。しかし各スキー場の公式は、オープン日とは別に次の情報を分けて出しています。
- コースごと・リフトごとの開閉状況:富良野スキー場の公式トップは「コースオープン・リフト運行状況」を「コース 0/28」「リフト 0/11」という形で出しています。キロロも「Lift Open 0/10」「Trail Open 0/24」の形式です。トマムのゲレンデ状況ページは29コースを1本ずつOPEN/CLOSEで表示しています。つまり、富良野なら「全28コースのうち何本が開いているか」が日ごとに変わる前提の表示です
- ナイターの開始日は別:グラン・ヒラフはオープン11月28日に対してナイターは12月12日から、ルスツは「2026/12月中旬頃」からです。札幌国際も、初心者向けの「スノーエスカレーターの運行は12月下旬開始予定」とオープン日とは別に告知しています
- 時期で呼び方や料金を分けている:ルスツは12月18日までを「初滑りシーズン」、グラン・ヒラフは「オープン〜12月中旬」を「アーリーシーズン」と呼んでいます
- 日程そのものが動く:グラン・ヒラフは「オープン日程は積雪状況により前後する場合がございます」、札幌国際は「積雪状況、その他の諸事情により、営業期間等が予告なく変更になる場合がございます」と明記しています
12月前半に行くなら、出発の数日前から公式のコース・リフト運行状況で何本開いているかを確認するのが確実です。
モデルコース:12月のどこで何泊するか
12月上旬(アーリーシーズン狙い)
オープン直後で、開いているコースが限られる可能性がある時期です。平年値で積雪が先行するニセコ・ルスツ・キロロの後志側を軸にし、雪が少なければ温泉や街歩きに切り替えられる日程にしておくと外れが少なくなります。
12月中旬(年末前の空いている時期)
平年値では倶知安79cm、喜茂別59cm、赤井川57cmまで積もる時期です。グラン・ヒラフは公式で冬期休暇前を「比較的空いて」いる時期と紹介しています。休みが取れるなら、雪と混雑のバランスを取りやすい時期です。
年末年始(12月下旬〜1月上旬)
12月下旬の最深積雪の平年値は、今回の8地点すべてで30cm以上(新得を除く7地点は40cm以上)で、富良野・トマムのように後から積もるエリアも選択肢に入ります。そのかわり、宿と航空券がいちばん埋まる時期です。滑れるかどうかより、先に宿と足を押さえられるかが勝負になります。
アクセス:12月の移動で気をつけること

写真:Maxine Xin(Pexels)
- レンタカーは雪道の運転が前提:12月の北海道はどのエリアも雪道になります。不安がある人は北海道の雪道運転ガイドを参考に
- 送迎・バスの条件は毎年変わる:ルスツは2026年9月17日に「ウィンターシーズンの『札幌⇔ルスツリゾート』間 運行バス有料化のお知らせ」を出しています。サホロはJR新得駅との無料送迎バス(予約制)や空港からの直行バスを案内しています。当シーズンの条件は各公式で確認しましょう
- 板やブーツを持っていくなら:飛行機に預けるか宅配にするかで準備の日程が変わります。スキー板・スノボの運び方にまとめています
- 富良野・十勝方面は火山情報も確認:気象庁は2026年9月12日に十勝岳の噴火警戒レベルを3(入山規制)に引き上げました。十勝サホロリゾートは公式サイトで、十勝岳山頂から直線でおよそ30km離れており「噴火による影響は現時点では特にないことを確認」していると案内しています。最新の状況は気象庁の火山情報と各施設の公式で確認してください
季節・服装ガイド:12月の寒さを数字で見る

写真:Vivika Stamolis(Pexels)
12月下旬の気温の平年値(気象庁・旬ごとの値)です。スキー場の山の上は、これよりさらに冷えます。
| 観測点 | 平均気温 | 日最高気温 | 日最低気温 |
|---|---|---|---|
| 札幌 | -1.9℃ | 0.9℃ | -5.0℃ |
| 倶知安 | -4.1℃ | -0.8℃ | -7.9℃ |
| 富良野 | -6.5℃ | -2.4℃ | -11.8℃ |
| 占冠 | -7.6℃ | -2.3℃ | -14.2℃ |
出典:気象庁「過去の気象データ検索」平年値(旬ごとの値)。統計期間1991〜2020年。2026年9月30日取得。
グラン・ヒラフの公式サイトは、12月の営業日の山頂の平均気温を最高-5.7℃・最低-8℃(2020-21〜2025-26シーズンの平均)と掲載しています。日中でも氷点下が基本です。汗が乾きやすいインナーに保温着、防水・防風のウェアを重ね、手袋・ネックウォーマー・ゴーグルは必ず用意してください。札幌の市街地でも日最低気温は氷点下なので、街歩きには滑りにくい靴底の防寒靴が安心です。
FAQ
Q. 12月上旬のニセコは滑れますか?
A. グラン・ヒラフは2026年11月28日オープン予定(公式)で、倶知安の12月上旬の最深積雪の平年値は49cmです。開いているコース数は出発前に公式の運行状況で確認してください。
Q. 年末年始に雪不足で滑れないことはありますか?
A. 12月下旬の最深積雪の平年値は、今回の8地点すべてで30cm以上(倶知安は98cm)です。ただし平年値は30年間の平均で、その年の雪を保証するものではありません。心配な人は、キャンセル規定に余裕のあるプランを選ぶのが現実的です。
Q. オープン予定日が変わることはありますか?
A. あります。グラン・ヒラフ・札幌国際とも、積雪状況により日程が変わる場合があると公式に明記しています。
Q. キロロやサホロのオープン日はいつですか?
A. 2026年9月30日時点で、キロロ・サホロ・カムイスキーリンクス・ニセコビレッジは2026-27シーズンのスキー場の営業開始日を公式サイトに出していませんでした。なおサホロは、併設ホテルの2026-27冬季宿泊プラン(12月1日〜)を販売しています。
Q. 表の積雪はゲレンデの雪の量ですか?
A. いいえ。観測点はふもとの町にあり、ゲレンデとは標高も場所も違います。エリアや時期の差を比べる目安として使ってください。
まとめ
12月上旬は後志側を軸に、年末年始はどのエリアも選択肢に入る、オープン日だけで判断せず直前に公式の運行状況を見る。これが平年値と公式情報から言えることです。行く時期とエリアが決まったら、次は宿選びです。スキー場に直結した宿の比較は北海道のゲレンデ直結ホテル5選、冬の旅行全体の予約時期は北海道の冬旅行はいつ予約する?を参考にしてください。

