「愛車で北海道を走りたい」——その夢を叶えるのが、本州と北海道を結ぶ長距離フェリーです。飛行機+レンタカーと違い、自分の車をそのまま道内に持ち込めるので、大きな荷物も、キャンプ道具も、こだわりのバイクも一緒に運べます。この記事では、発着地別(首都圏・中京・東北・関西・北陸・青森)の主要航路と、フェリー特有の「旅客運賃+車両航送料金」の二本立て料金、客室グレードの選び方、予約から乗船・下船までの流れを、各フェリー会社の公式情報をもとに整理しました。「自分はどの港から乗ればいい?」が3分でわかります。

- 車(またはバイク)ごと北海道へ渡りたい本州在住のドライブ旅行者
- 飛行機以外の移動手段として長距離フェリーを検討している人
- 発着地別の航路・料金帯・客室グレードを比較して選びたい人
- フェリーの予約タイミングや乗船当日の流れを知りたい人
【結論】自分の車で道内を回るならフェリー一択。発着地で航路が決まる

先に結論です。車ごと北海道へ渡るなら長距離フェリー一択で、どの航路を使うかは「あなたの出発地」でほぼ決まります。北海道の玄関口となる港は、太平洋側の苫小牧(とまこまい)、日本海側の小樽(おたる)、そして本州最短ルートの函館(はこだて)の3つ。運航しているのは主に4社です。
発着地別の航路早見表
まずは「自分はどの航路か」を逆引きしてください。
| あなたの出発エリア | 主な乗船港 | 到着港 | 運航会社 |
|---|---|---|---|
| 首都圏(関東) | 大洗(茨城) | 苫小牧 | 商船三井さんふらわあ |
| 中京(名古屋圏) | 名古屋 | 苫小牧(仙台経由) | 太平洋フェリー |
| 東北南部(仙台圏) | 仙台 | 苫小牧 | 太平洋フェリー |
| 関西 | 舞鶴・敦賀 | 小樽・苫小牧東 | 新日本海フェリー |
| 北陸・信越 | 敦賀・新潟 | 苫小牧東・小樽 | 新日本海フェリー |
| 秋田・東北日本海側 | 秋田・新潟 | 苫小牧東・小樽 | 新日本海フェリー |
| 青森(本州最短) | 青森 | 函館 | 津軽海峡フェリー/青函フェリー |
料金は「旅客運賃+車両航送」の二本立て
フェリーの料金は、飛行機の航空券のように「1人いくら」で完結しません。「人の運賃(旅客運賃)」+「車の運賃(車両航送料金)」を足し算するのが基本です。ただし各社とも、車両航送料金には運転者1名分の旅客運賃(最安クラス)が含まれるのが一般的。つまり、
1人+1台の総額 ≒ 車両航送料金(運転者1名込み)
同乗者がいる場合 = 上記 + 同乗者の旅客運賃
という考え方になります。詳しくは後述の「料金のしくみ」で解説します。
そもそもフェリーで行くメリット・デメリット

飛行機+レンタカーと迷っている人向けに、フェリーの長所と短所を整理します。
メリット:車ごと・大荷物OK・移動しながら休める
- 愛車をそのまま道内へ:レンタカーの返却時間や走行距離を気にせず、キャンプ・車中泊・釣り道具の積み込みも自由。
- 大荷物・大人数に強い:スキー板やベビーカー、大量の土産も車に積める。家族4〜5人ならコスパも良好。
- 移動時間が休息・観光になる:夜行便で寝ている間に進む。大浴場やレストランを備えた船も多く、船旅そのものが旅の一部になります。
- バイクのツーリングにも定番:ライダーに人気の渡道手段。
デメリット:所要時間・車両料金・便数の少なさ
- 時間がかかる:首都圏〜苫小牧で約18時間、名古屋〜苫小牧は約40時間。速さでは飛行機に及びません。
- 車両航送料金がかかる:人の運賃に加えて車の運賃が必要。1台あたり数万円規模になります。
- 便数が少ない:航路によっては1日1〜数便。繁忙期は車載枠が先に埋まります。
- 欠航リスク:荒天時は運休の可能性も。予備日を見ておくと安心です。
発着地別・主要航路ガイド

ここからは航路ごとの詳細です。所要時間・便数・料金は各社公式で確認した内容ですが、運賃は時期区分(期間)や予約方法で変動するため、実際の予約時に最新の金額をご確認ください。
首都圏発:大洗〜苫小牧(商船三井さんふらわあ)
関東からの定番ルート。茨城県の大洗港から苫小牧港まで、商船三井さんふらわあが運航します。
- 所要時間:夕方便が大洗発で約17時間45分(苫小牧発は約19時間15分)、深夜便が約18時間(公式時刻表より)
- 便:夕方便(大洗19:45発→苫小牧翌13:30着)と深夜便(大洗1:45発→苫小牧当日19:45着)の2便体制
- 使用船:夕方便「さんふらわあ さっぽろ/ふらの」、深夜便は2025年就航の新造船「さんふらわあ かむい/ぴりか」
- 旅客運賃(大人・最安のA期間):ツーリスト11,550円〜、コンフォート13,530円、スイート56,100円(夕方便の運賃表より)
- 乗用車運賃(運転者1名のツーリスト運賃込み・夕方便):さんふらわあは車長区分なしの一律料金で、A期間38,500円/B期間44,000円/C・D期間49,500円/E期間55,000円(5m以上や特大車は別扱い。公式運賃表より)。深夜便(かむい/ぴりか)の運賃は新造船特設サイトに掲載のため、予約時に確認を
首都圏在住でLNG燃料の新造船に乗ってみたい人は、深夜便の「かむい/ぴりか」が狙い目です(かむいは2025年1月、ぴりかは2025年7月就航)。なお深夜便は車両甲板が船体上部にある構造上、到着後の車の下船開始まで1時間程度かかる場合があります。
中京・東北発:名古屋/仙台〜苫小牧(太平洋フェリー)
名古屋・仙台からは太平洋フェリー。「きそ」「いしかり」「きたかみ」の3隻が、名古屋〜仙台〜苫小牧を1本の航路で結びます。
- 運航パターン:仙台〜苫小牧は毎日運航、名古屋発着は隔日運航(公式ダイヤより。年末〜3月頃は変則運航)
- 所要時間の目安(発着時刻から算出):
- 仙台〜苫小牧:約15時間(仙台19:40発→苫小牧翌11:00着)
- 名古屋〜苫小牧:約40時間(名古屋19:00発→苫小牧翌々日11:00着、仙台に寄港)
- 使用船:きそ/いしかり/きたかみ(「きたかみ」にはStarlink Wi-Fiを搭載)
- 旅客運賃・車両航送料金:客室ランク(2等〜特等・スイート)、車の長さ、乗船時期(A/B/C期間)で細かく分かれます。最新の金額は太平洋フェリー公式サイトの運賃シミュレーション(区間を選んで検索する形式)で確認するのが確実です。なお、インターネット予約限定の早期割引「早得21」(乗船21日前までの予約・決済で客室最大30〜40%引き・車両10%引き。A期間中心)があり、条件が合えば大幅に安くなります
太平洋フェリーは船内設備の充実で知られ、名古屋発着の長い航海を「クルーズ」として楽しむ層にも人気です。
関西・北陸発:舞鶴/敦賀〜小樽・苫小牧東(新日本海フェリー)
関西・北陸からは新日本海フェリー。日本海側を北上し、小樽または苫小牧東に着きます。主な航路は次の4つです。
- 舞鶴〜小樽:毎日運航(舞鶴23:50発→小樽翌20:45着=約20時間55分)
- 敦賀〜苫小牧東:毎日運航(敦賀23:55発→苫小牧東翌20:30着=約20時間35分)
- 新潟〜小樽:火〜日運航(新潟12:00発→小樽翌4:30着=約16時間30分)
- 秋田〜苫小牧東:季節で運航日・時刻が変動(2026年9月30日までは火〜日、10月以降は火・木・土。秋田6:15発→苫小牧東16:45着=約10時間30分)
いずれも1日1便(1往復)。日本海を縦断する舞鶴・敦賀発は約20〜21時間、新潟発は約16時間30分、秋田発は約10時間30分と、乗船港によって所要時間が大きく異なります(公式時刻表より。運航日・時刻は時期で変わるため予約時に要確認)。
- 旅客運賃(大人・最安のA期間):ツーリストA12,000円〜(デラックスA 34,600円、スイート 80,000円)※舞鶴〜小樽・敦賀〜苫小牧東の場合。距離の短い新潟〜小樽はツーリストA 10,500円〜、秋田〜苫小牧東は7,400円〜とさらに割安(公式運賃表より)
- 乗用車運賃(5m未満・運転者1名のツーリストA運賃込み・A期間):舞鶴〜小樽・敦賀〜苫小牧東で37,500円(6m未満45,400円)、新潟〜小樽は29,500円〜、秋田〜苫小牧東は25,500円〜(6m未満31,000円)。繁忙期は期間B〜Dで段階的に上がり、旅客ツーリストAで見ると期間A12,000円→B13,500円→C20,000円→D20,500円(舞鶴〜小樽の例)と幅があります(公式運賃表より。期間区分の日付は公式で要確認)
関西発なら舞鶴・敦賀のどちらも選べます。到着港(小樽か苫小牧東か)で道内の初日行程が変わるので、目的地に近い港を選ぶのがコツです。
青森発:青森〜函館(津軽海峡フェリー/青函フェリー)
「東北まで自走して、あとは最短で渡りたい」なら青森〜函館。所要が短く、便数が多いのが強みです。運航は2社。
津軽海峡フェリー
- 所要時間:片道約3時間40分
- 便数:1日6往復(公式サイトより)
- 旅客運賃(大人・A期間〜C期間):スタンダード3,160〜4,150円、コンフォート4,250〜5,720円、スイート5,930〜8,130円
- 車両運賃(6m未満・運転者1名の標準旅客運賃込み・A〜C期間):21,260〜28,600円(軽自動車は17,900〜23,770円)
- 割引:インターネット予約で10%割引、往復割引(14日以内の復路が10%引き)など
青函フェリー
- 旅客運賃(大人・2シーズン制):6〜9月3,200円/10〜5月2,700円
- 車両運賃(運転者1名分の運賃込み・2シーズン制):4m未満17,200〜21,100円、5m未満19,100〜23,100円、6m未満20,700〜25,300円
- 割引:往復割引(14日以内の復路10%引き)、学生割引20%引きなど
- 所要時間・便数:片道約3時間50分、1日8便(8往復)(公式時刻表より。夏期は特別ダイヤで増便あり)
料金重視なら青函フェリー、快適性や便数なら津軽海峡フェリー、という選び分けになります。函館到着後の市内移動は函館空港から函館市内への行き方の市電・バス情報も参考になります。
料金のしくみ|旅客運賃+車両航送

フェリーの料金体系は最初こそ戸惑いますが、しくみを押さえれば簡単です。
車の長さで変わる車両航送料金
車両航送料金は、車の全長で区分されます。「軽自動車」「5m未満」「6m未満」といった刻みが一般的で、長いほど高くなります。ミニバンやSUVは5m前後になりやすいので、車検証の全長を確認しておきましょう。
そして最重要ポイントが、車両航送料金には運転者1名分の旅客運賃(最安クラス=ツーリスト/スタンダード相当)が含まれること。たとえば大洗〜苫小牧の乗用車運賃(A期間)38,500円には、運転者1名のツーリスト運賃が込みです。「車+運転者1人=車両運賃だけ」と覚えておけば、見積もりが一気に楽になります。
客室グレード別の旅客運賃
同乗者がいる場合、その人数分の旅客運賃を客室グレードごとに加算します。運転者も、雑魚寝の最安クラスより上のグレードに泊まりたい場合は差額を追加するイメージです。
例(大洗〜苫小牧・A期間・大人2名+乗用車で個室コンフォート希望の概算):
| 項目 | 金額(目安) |
|---|---|
| 乗用車運賃(運転者1名ツーリスト込み) | 38,500円 |
| 同乗者1名 コンフォート | 13,530円 |
| 運転者のグレードアップ差額(ツーリスト→コンフォート) | +約1,980円(上位客室は差額で利用可) |
| 合計の目安 | 約54,000円前後 |
※上記はしくみを説明するための概算です。実際の金額は予約画面でご確認ください。
早割・往復割引
各社ともお得なきっぷがあります(内容・割引率・設定期間は変動)。
- インターネット予約割引:公式サイト予約で割引。商船三井さんふらわあは旅客・乗用車とも5%引き、津軽海峡フェリーは旅客・車両とも10%引き。
- 早割(早期予約割引):会社ごとに扱いが異なります。太平洋フェリーは「早得21」(インターネット予約限定・乗船21日前までの予約決済で客室最大30〜40%引き・車両10%引き、A期間中心)を常設。商船三井さんふらわあは通年の早割はなく、時期限定キャンペーンとして「早春割」(例:旅客15%・乗用車5%引き、ネット予約限定)を実施することがあります。新日本海フェリーは早割の設定はなく、後述の往復・学生割引が中心です(各社公式)。
- 往復割引:復路が割引。津軽海峡フェリー・青函フェリー・新日本海フェリーは復路運賃10%引き(新日本海は「往復・回遊割引」)。
- 注意:多くの会社で割引の併用は不可。最も得な1つを選びます。
客室グレードの選び方

長距離フェリーの客室は、雑魚寝の相部屋から豪華な個室スイートまで幅広く揃っています。
雑魚寝〜個室〜スイートの違い
会社ごとに名称は異なりますが、おおむね次の階層です。
| グレード帯 | 特徴 | こんな人に |
|---|---|---|
| ツーリスト/スタンダード(最安) | カーペットや2段ベッドの相部屋。カーテンで仕切るタイプも | とにかく安く。短距離の青函航路なら十分 |
| コンフォート/プライベートベッド | 半個室・カプセル型。プライバシー確保 | 一人旅・仮眠重視 |
| デラックス/個室 | 2〜4名の個室。シャワー・トイレ付きも | カップル・家族 |
| スイート | 最上級の個室。展望・専用設備 | 記念旅行・船旅を満喫したい |
短時間の青森〜函館(約3時間40分)なら最安クラスで十分ですが、十数時間〜数十時間かける長距離航路では、少し上の個室を選ぶと疲労感がまるで違います。
家族・カップル・一人旅別のおすすめ
- 家族:2〜4名の個室(デラックス)が快適。子どもが横になれるスペースがあると安心。
- カップル:プライバシーのある個室・スイート。展望の良い部屋なら船旅が思い出に。
- 一人旅・ライダー:コンフォート等の半個室でコスパと快適性のバランスを。相部屋の最安クラスでも、大浴場でリフレッシュできます。
予約〜乗船〜下船の流れ

初めてでも迷わないよう、予約から下船までの流れを順に見ていきます。
予約方法とタイミング(繁忙期は車載枠が先に埋まる)
- 予約方法:各社公式サイトのオンライン予約が便利(割引も適用されやすい)。電話予約センターも利用可。
- 予約開始:会社により異なり、おおむね乗船日の2〜3か月前から。商船三井さんふらわあは乗船3か月前から、太平洋フェリーは乗船2か月前の午前9時から受付開始です(各社公式)。人気便は開始直後から動きます。
- 繁忙期は要注意:お盆・GW・夏休みは車を載せる枠(車両甲板)が先に満車になります。「席は取れても車が載せられない」を避けるため、日程が決まったら早めに車両込みで予約を。
乗船当日の受付・車の積み込み
- ターミナルで乗船手続き:出港の60〜90分前までにフェリーターミナルへ。多くの会社が通常期は出港60分前まで、GW・夏休み・年末年始などの繁忙期は90分前まで(車両は特に早め)を目安としています(各社公式)。車両は指定の待機レーンに並びます。
- 車両甲板へ乗り込み:誘導員の指示に従って自走で船内へ。ギアやサイドブレーキの指示に従います。
- 貴重品・船内で使う荷物を持って客室へ:航海中は原則、車両甲板に戻れません。必要なものは客室へ。
船内設備(大浴場・レストラン・Wi-Fi)
長距離フェリーの醍醐味が船内設備。会社・船によって差があります。
- 大浴場:太平洋フェリー・新日本海フェリー・さんふらわあの主要な長距離船には、海を見ながら入れる展望大浴場があります(さんふらわあ「さっぽろ/ふらの」はサウナも併設)。太平洋フェリーの展望大浴場は入港30分前まで利用可能(営業時間は船・便で異なるため船内案内で確認を)。
- レストラン/売店:バイキングやレストランを備える船が多数。深夜便・短距離便は自販機主体のことも。
- Wi-Fi:船によって提供状況が異なります(太平洋フェリー「きたかみ」はStarlink搭載、津軽海峡フェリー・青函フェリーは無料Wi-Fiあり)。沖合では電波が届きにくい区間もあります。
- ペット:ペット同伴に対応する船が増えています。さんふらわあ「さっぽろ/ふらの」は愛犬と同室で泊まれる「ウィズペットルーム」やドッグランを完備。太平洋フェリーも有料ペットルームに加え、同室で過ごせる「スーペリアウィズペット」やドッグラン(利用は乗船時〜22:30、8:00〜下船まで)を用意しています。頭数・犬種・料金などの条件は船ごとに異なるため、必ず各社公式で事前確認を。
下船後、道内へどう動くか
到着港ごとに、その先の動き方が変わります。
- 苫小牧港着:札幌へは車で約1時間強。新千歳空港にも近く、道央観光の起点に。
- 小樽港着:小樽観光をそのまま楽しめます。運河・寿司の小樽グルメ完全ガイドや、小樽運河の日帰りモデルコースが便利。札幌へも車で約40分。
- 函館港着:函館観光の起点。市内へは車ですぐ。ここから札幌方面へ移動する場合の比較も参考に。
道内の周遊プランは北海道2泊3日モデルコースで王道ルートをチェックできます。
こう選べばOK|出発地・目的別の航路選択

迷ったら、次の基準で選べばほぼ間違いありません。
- 関東在住 → 大洗〜苫小牧(商船三井さんふらわあ)。約18時間で道央へ。
- 名古屋・中京 → 名古屋〜苫小牧(太平洋フェリー)。長い航海を船内で満喫。
- 仙台・東北南部 → 仙台〜苫小牧(太平洋フェリー)。毎日運航で使いやすい。
- 関西・北陸 → 舞鶴/敦賀〜小樽・苫小牧東(新日本海フェリー)。到着港は目的地に近い方を。
- とにかく短時間・安く(東北まで自走できる)→ 青森〜函館(津軽海峡フェリー/青函フェリー)。約3時間40分。
- 車を持ち込まない → フェリーより飛行機+レンタカーが現実的。レンタカーの選び方は北海道レンタカー比較へ。
よくある質問(FAQ)

Q. 車なしでもフェリーで行ける?
はい、旅客のみの乗船も可能です。ただし車を持ち込まないなら、時間コストを考えると飛行機+現地レンタカーのほうが効率的なことも多いです。「船旅そのものを楽しみたい」なら徒歩乗船もおすすめです。
Q. 一番安く車ごと渡るには?
本州最北の青森まで自走し、青森〜函館の短距離フェリー(青函フェリー等)を使うのが、フェリー区間の運賃としては最安クラスです。青函フェリーの車両運賃(5m未満・運転者込み)はオフシーズンで19,100円〜。ただし青森までの高速代・燃料・時間も含めた総額で比較しましょう。長距離航路も早割・インターネット割引を使えば割安になります。
Q. 予約はいつすべき?お盆は?
お盆・GW・夏休みは車両枠が最優先で埋まります。これらの時期に車で渡るなら、予約開始と同時(会社により乗船の2〜3か月前が目安)に押さえるのが安全です。旅客だけなら比較的直前でも取れますが、割引は早いほど有利です。
Q. 青森からなら短時間で渡れる?
はい。青森〜函館は片道約3時間40分(津軽海峡フェリー、1日6往復)と、長距離航路に比べて格段に短時間です。本州を北上できる旅程なら、渡道のハードルがぐっと下がります。
Q. バイクでも乗れる?
乗れます。各社とも二輪車専用の運賃区分(多くは排気量や車長で細分)があり、乗用車より割安で、ライダーに人気の渡道手段です。太平洋フェリーの「早得21」など二輪車が割引対象になるきっぷもあります。金額は排気量区分・時期で変わるため、各社公式の二輪車運賃で確認してください。
まとめ

本州から北海道へ車ごと渡る長距離フェリーは、「あなたの出発地」で航路がほぼ決まります。
- 関東 → 大洗〜苫小牧(さんふらわあ・約18時間)
- 中京・東北 → 名古屋/仙台〜苫小牧(太平洋フェリー)
- 関西・北陸 → 舞鶴/敦賀〜小樽・苫小牧東(新日本海フェリー)
- 青森 → 青森〜函館(津軽海峡/青函フェリー・約3時間40分・最安クラス)
料金は「車両航送料金(運転者1名込み)+同乗者の旅客運賃」の二本立て。繁忙期は車載枠が先に埋まるため、日程が決まったら早めの予約が鉄則です。愛車で走る北海道は、レンタカーでは味わえない自由度が魅力。到着したら、北海道2泊3日モデルコースを参考に、道内の周遊プランを組み立てましょう。
下船後の宿は、到着港・到着時刻に合わせて早めに確保しておくと安心です。フェリーの到着は夕方〜夜が多いため、港からアクセスしやすい立地の宿を押さえておくと、初日をスムーズにスタートできます。
画像クレジット
本文の写真は Wikimedia Commons の再利用可能ライセンス画像です(CC BY / CC BY-SA、いずれも商用利用可)。
- さんふらわあ さっぽろ(苫小牧港): © Olegushka / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
- さんふらわあ さっぽろ 車両乗船: © Totti / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
- 太平洋フェリー「いしかり」車両甲板: © Asacyan / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)
- 太平洋フェリー「きたかみ」: © 中竹たけし / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
- 津軽海峡フェリー 乗船ゲート: © inunami / CC BY 2.0(Wikimedia Commons)
- 太平洋フェリー「いしかり」特等洋室: © Qqz65bb59 / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
- 苫小牧フェリーターミナル: © hequilizm / CC BY 3.0(Wikimedia Commons)
- デッキから望む海(函館接近): © inunami / CC BY 2.0(Wikimedia Commons)
- 津軽海峡フェリーの船体: © Masashi Yanagiya / CC BY-SA 2.0(Wikimedia Commons)
- 小樽運河: © Tan Wei Liang Byorn / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

