北海道の東部に位置する網走。その真骨頂は、厳しいながらも雄大な自然が織りなす圧巻の絶景と、季節ごとに移ろう豊かな表情にあります。この記事では、網走が誇る自然の魅力を余すことなくお伝えし、訪れる人々を深く感動させる特別な体験へとご案内します。
流氷が支配する冬の海から、生命力あふれる夏、そして燃えるような色彩の秋まで。網走の自然が創り出す奇跡の風景を巡る旅へ、さあ出発しましょう。
冬の網走観光の主役!流氷観光砕氷船「おーろら」で感動体験
網走の冬といえば、オホーツク海を埋め尽くすように現れる「流氷」です。この神秘的な絶景を間近で、かつダイナミックに体感できるのが、流氷観光砕氷船「おーろら」のクルーズです。
迫力満点!流氷を砕きながら進むクルージング

「おーろら」の最大の魅力は、その名の通り、分厚い氷を砕きながら進む迫力満点のクルージングにあります。船が巨大な氷の塊を「バリバリ」と音を立てて割り進む様子は、まさに圧巻の一言。視界いっぱいに広がる白い大氷原は、厳冬のオホーツク海でしか味わえない、忘れられない感動を与えてくれます。
運が良ければ、流氷の上でくつろぐアザラシや、オオワシ、オジロワシといった希少な野生動物に出会えるかもしれません。
「おーろら」乗船前に知っておきたいポイント

流氷クルーズを最大限に楽しむために、事前に以下の点を確認しておきましょう。
- 料金と時刻表: 運賃や時刻表は公式サイトで最新の情報を確認しましょう。特に、2026年冬季運航から運賃の改定が予定されているため、事前のチェックは必須です。
- 予約の必要性: 流氷シーズンは大変混み合います。スムーズに乗船するためにも事前予約を強くおすすめします。なお、天候などを考慮した複数便の予約は避け、第一希望便のみを予約するようにしましょう。
- 乗船名簿の準備: 乗船には名簿の記入が必要です。公式サイトから事前に用紙をダウンロード・記入して持参すると、当日の受付がスムーズです。
- 船内での過ごし方: 暖かい船内から窓越しに景色を楽しむのはもちろん、防寒対策を万全にしてデッキに出て、五感で流氷の迫力を感じるのが醍醐味です。
- 服装の注意点: デッキは想像以上に冷え込みます。厚手のコート、帽子、手袋、マフラーはもちろん、滑りにくい冬用の靴を準備し、万全の防寒対策で臨みましょう。
夏から秋の網走観光!息をのむ絶景スポット3選
流氷の季節が終わっても、網走の自然は私たちを魅了し続けます。夏から秋にかけて見られる、色彩豊かな絶景スポットをご紹介します。
1. 能取岬(のとろみさき)|果てしなく続くオホーツクブルー

オホーツク海に突き出すように位置する能取岬は、網走を代表する景勝地です。断崖に立つ白と黒のストライプ模様の灯台と、どこまでも広がる青い空と海が織りなすコントラストは、まさに絶景。
特に夏の晴れた日には、心が洗われるような「オホーツクブルー」のパノラマが広がり、訪れる人に開放感と深い感動を与えてくれます。
2. 能取湖サンゴ草群落地|湖畔を染める真紅の絨毯

秋の網走で必見なのが、能取湖に広がる日本最大級のサンゴ草(アッケシソウ)群落地です。夏の緑色から、秋が深まるにつれて赤く色づき始め、見頃を迎える9月中旬から下旬には、湖畔一帯が燃えるような真紅の絨毯で覆われます。
この時期にしか見られない、自然が描く鮮やかなアートは一見の価値ありです。
3. 濤沸湖(とうふつこ)|野鳥たちの楽園

ラムサール条約にも登録されている湿地「濤沸湖」は、多種多様な野鳥が飛来する生命力あふれる場所です。冬にはオオハクチョウが飛来し、優雅な姿を見せてくれます。
静かな湖畔を散策すれば、鳥たちのさえずりが聞こえ、穏やかな水面に映る空の美しさに心が癒やされるでしょう。バードウォッチングにも最適なスポットです。
まとめ:網走の雄大な自然を五感で感じる旅へ
網走の旅は、まさに自然との対話です。冬の流氷が創り出す壮大なドラマから、夏・秋の生命力と色彩にあふれた絶景まで、網走の自然は四季折々に異なる表情で私たちを迎えてくれます。
一度訪れれば、きっとその奥深い魅力の虜になるはず。ぜひ、オホーツクの雄大な自然を五感で感じ、心に残る旅を体験してください。