北海道の積丹半島。この地を訪れる人々が共通して心奪われるもの、それが「積丹ブルー」と呼ばれる神秘的な海の色彩です。
しかし、同じ「積丹ブルー」と一口に言っても、場所によってその表情は全く違うことをご存じでしょうか?
今回は、積丹を代表する2つの絶景スポット、「神威岬(かむいみさき)」と「島武意海岸(しまむいかいがん)」を徹底的に解説。それぞれが持つ唯一無二の海の青を巡る旅へと、あなたをいざないます。
【聖域の絶景】神威岬(かむいみさき)

積丹半島の北西に突き出す神威岬は、古くから言い伝えが残る、神聖な空気をまとった場所です。その荘厳な雰囲気と、360度広がる雄大な海の景色は、訪れる人々を圧倒します。
駐車場から岬の先端へと続く遊歩道「チャレンカの小道」は、遮るもののない大パノラマの中を進む、まるで天空の散歩道。往復約40分ほどの道のりですが、その先に広がる景色は、歩く労力を忘れさせるほどの感動を与えてくれます。
岬の先端からは、日本海にそびえ立つ奇岩「神威岩」が力強く鎮座し、左右に広がる水平線は地球の丸さを実感させてくれます。
【日本の渚百選】島武意海岸(しまむいかいがん)

神威岬とは対照的に、隠れ家のような静けさを持つのが「日本の渚百選」にも選ばれた島武意海岸です。
この海岸へのアプローチは非常に特徴的。短いながらも暗いトンネルを抜けた先に、突如としてその絶景が広がります。
トンネルを抜けると、目の前にはまばゆいばかりのコバルトブルーの海が視界いっぱいに飛び込んできます。展望台からの眺めは、エメラルドグリーンから深く濃い藍色へと変化する「積丹ブルー」のグラデーションが織りなす、まさに芸術品です。
絶景を撮るためのワンポイントアドバイス
「積丹ブルー」の美しさを写真に収めるなら、いくつかのヒントがあります。
- 時間帯と天候: やはり晴れた日の日中が最も青く輝きます。特に午前中から昼過ぎは、太陽の光が海に深く差し込み、透明感が増します。
- 光の向き: 順光(太陽を背にする)で撮ると、海の青が鮮やかに。逆光(太陽に向かう)では、水面がキラキラと輝き、神秘的な雰囲気になります。
- レンズ: 神威岬のような広大な景色には広角レンズがおすすめです。
- PLフィルター: 水面の反射を抑え、海の透明感と青の深みをより際立たせる効果があります。
各スポットの基本情報
スポット名 | 所在地 | アクセス・駐車場 | 備考 |
神威岬 | 北海道積丹郡積丹町大字神岬町 | 車: 札幌から約2時間半、小樽から約1時間半。無料駐車場あり。 | ゲートの開閉時間があります。天候により先端までの遊歩道が閉鎖されることも。訪問前に積丹観光協会公式サイトで確認を。 |
島武意海岸 | 北海道積丹郡積丹町大字入舸町 | 車: 札幌から約2時間15分、小樽から約1時間15分。無料駐車場あり。 | 駐車場から海岸を見下ろす展望台までは、短いトンネルを歩きます。展望台から海岸へ下りることも可能です。 |
まとめ:2つの青が織りなす積丹の絶景
神聖な雰囲気をまとう神威岬と、神秘的な隠れ家のような島武意海岸。
同じ「積丹ブルー」を冠しながらも、それぞれが異なる表情で訪れる人々を魅了します。これらの絶景スポットで心ゆくまで景色をお楽しみください。